アメリカ司法省は、元米陸軍兵士のキャメロン・ジョン・ワゲニウス氏が、通信会社をハッキングし、盗んだファイルを公開すると脅して恐喝を試みたとして有罪を認めたと発表しました。
司法省によりますと、ワゲニウス氏は「kiberphant0m」というニックネームでオンライン活動を行い、10社の被害企業からログイン情報を盗むためにブルートフォース攻撃などの手法を用いていたということです。また、Telegramのグループチャットを利用して盗んだ情報を転送し、ハッキングについての議論を行っていたとしています。
さらに、ワゲニウス氏と共謀者たちは、被害者に対して個別および公開の場で恐喝を試み、悪名高いハッキングフォーラム「BreachForums」でも活動していたということです。彼らは一部の盗まれたデータを販売し、盗んだ情報を使って他の詐欺行為も行っていたとしています。
今年初め、ワゲニウス氏はAT&TとVerizonのハッキングに関しても有罪を認めており、この事件では大量の通話記録が盗まれたとされています。
ワゲニウス氏の判決は10月6日に予定されており、20年の懲役が科される可能性があると発表されています。
このハッカーは、クラウドコンピューティングサービス大手のSnowflakeの侵害から始まった一連のハッキングに関与しているとされています。