欧州の新興マイクロモビリティ企業が持続可能なビジネスモデルを目指し、新たな製品やサービスを提供していると発表しました。これにより、業界の次の段階が示されています。
ベルギー・ブリュッセルで開催された「Micromobility Europe」では、スタートアップアリーナで多くの企業が紹介されました。これらの企業は、フリート管理ソフトウェアや駐車、充電など、様々な分野で業界のギャップを埋めようとしています。
英国のConvoyは、2023年に設立され、親の生活を楽にするための自転車用クリップオンカーゴコンバージョンキットを提供しています。これは、既存の自転車に簡単に取り付けられるもので、約12キログラムの重量で、ペダル自転車を電動自転車に変える250ワットモーターを備えています。価格は2,200ユーロ(約36万円)で、来週から予約受付を開始します。
ドイツのAzora Chargeは、ソーラーパワーを利用した充電・駐車ステーションを開発しており、一般の自転車所有者を対象としています。Azora Arcは、駐車スペース1台分に収まる設計で、5つのソーラーパネルと4つの充電ステーションを備えています。価格は28,000ユーロ(約460万円)で、試験プログラムがドイツ・ハイデルベルクで開始される予定です。
Fleetserは、ヨーロッパを拠点とするマイクロモビリティマーケットプレイスで、電動自転車やスクーターの売買、リファービッシュを行っています。今年は6,000台を販売し、オーガニックに成長しています。
イタリアのSwitchは、AIとシミュレーションを都市や共有モビリティオペレーター向けのフリート管理に導入しています。AIエージェントを活用し、リアルタイムの需要予測やフリート再配置を行うサービスを提供しています。
ボスニア・ヘルツェゴビナのZappは、フランチャイズモデルを採用し、食料配達やシェアードモビリティなどのサービスを提供しています。現在、10都市で展開しており、クロアチアへの進出も計画しています。
フランスのJ2Rは、電動オートバイ「Smol」を開発し、都市型のストリートカルチャーに適したデザインを提供しています。価格は9,450ユーロ(約156万円)で、限定販売を行っています。
ドイツのTrace Mobilityは、ビジネスインテリジェンスサービスを提供し、収益性の向上を目指しています。小規模オペレーターを対象にしたこのサービスは、サブスクリプションモデルで提供され、カスタマイズされたインサイトを提供しています。