アメリカの司法当局は、連邦最高裁判所が運用する電子文書提出システムに不正アクセスしたとして罪に問われていた男に対し、裁判所が1年間の保護観察処分を言い渡したと発表しました。
判決を受けたのは、ニコラス・ムーア被告です。ムーア被告は数か月にわたり、数十回に及んで連邦最高裁のシステムをハッキングした罪を認めていたということです。
また、同被告はボランティア支援を行う政府機関である「アメリコープ」や、退役軍人への医療・福祉提供を担う「退役軍人省」のネットワークにも不正アクセスしていたとされています。
ムーア被告は、被害者の1人から盗み出した認証情報を使用して、連邦最高裁や各政府機関のシステムに侵入したということです。さらに、写真共有アプリ「インスタグラム」に自身の行為を誇示するアカウントを開設し、被害者の個人情報を公開していたとしています。
当初、被告には1年間の禁錮刑と、損害賠償として10万ドル(約1550万円)の罰金が科される可能性がありました。しかし、検察側がその後に保護観察処分のみを求める方針としたということです。
アメリカの政治専門メディア「ザ・ヒル」によりますと、ムーア被告は量刑が言い渡された公判で、「間違いを犯してしまい、本当に申し訳なく思っています。法律を順守し、善良な市民になりたいです」と述べて反省の意を示したということです。
