アメリカのFBI=連邦捜査局は、世界中で1万7000人以上を標的にしたとみられる、大規模なフィッシング詐欺グループを摘発したと発表しました。
このグループは「W3LL」と呼ばれ、現在そのウェブサイトにはFBIによって差し押さえられたことを示す警告文が表示されています。FBIによりますと、インドネシアの警察当局と連携して摘発作戦を実施したということです。この結果、「G.L.」と特定されたW3LLの開発者とみられる人物が拘束されたほか、犯罪に利用された主要なドメインが差し押さえられました。
サイバー犯罪者は、W3LLが提供するフィッシング詐欺用のツールを500ドル(約7万7500円)で購入することが可能でした。このツールを使うことで、正規のサービスを装った偽のログイン画面を作成し、被害者のパスワードや多要素認証のコードを盗み出していたとみられています。FBIは、このツールによって2000万ドル(約31億円)以上の詐欺が試みられたとしています。
また、W3LLのオンライン市場では、盗まれた認証情報やハッキングされたシステムへのアクセス権が売買されていました。これにより、2万5000件以上のアカウント情報の不正な取引が助長されたということです。
FBIは、詳細な情報提供を求める取材に対し、現時点ではコメントを出していません。
