アメリカのIT大手アップルは、ティム・クックCEO(最高経営責任者)が今年9月に退任し、後任にハードウェア部門の責任者を務めるジョン・ターナス氏が就任すると発表しました。
アップルは公式ウェブサイトでクック氏のメッセージを公開しました。この中でクック氏は、CEOとしての期間を「名誉であり特権であった」と振り返るとともに、次期CEOとなるターナス氏について「極めて優秀な技術者であり、深い思考力を持つ人物だ」と評価しています。ターナス氏はこれまで、ハードウェアエンジニアリング担当のシニアバイスプレジデントを務めていました。
クック氏は、健康上の理由で退任した創業者の故スティーブ・ジョブズ氏の後を継ぎ、2011年8月にCEOに就任しました。今年9月の退任により、およそ15年間にわたって世界最大規模の企業を率いたことになります。
在任中、クック氏は主力製品であるスマートフォンの記録的な成長を牽引したほか、サービス部門の拡大や独自開発の半導体への移行を推進しました。さらに、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチ、ゴーグル型端末といった新たな製品分野の立ち上げも指揮し、同社の飛躍的な成長を支えたとしています。
クック氏は9月以降、会長に就任する方針ですが、経営の表舞台にどの程度関与していくかは明らかになっていないということです。
公開されたメッセージの中でクック氏は、「これは別れではない」と強調しています。そのうえで、顧客に向けて「世界最高の企業のCEOを務めることができたのは、皆様の信頼と優しさのおかげです」と述べ、個人的な感謝の意を表しています。
