アメリカのIT大手「アップル」の製品に使用されるメモリーチップについて、韓国の半導体大手「SKハイニックス」が、初めてアメリカ国内で製造する方向でアメリカの「インテル」と交渉していることが明らかになりました。
ロイター通信が複数の関係者の話として伝えたところによりますと、SKハイニックスはインテルがアメリカ・オハイオ州に建設を予定している半導体工場の一部を借り受ける案などについて協議を行っているということです。SKハイニックスは、アップル向けにRAMやフラッシュメモリーなどの半導体を供給しています。この計画が実現すれば、アップル製品向けのメモリーチップが初めてアメリカ国内で製造されることになります。
アップル製品向けの半導体をめぐっては、すでに一部のプロセッサーがアメリカ国内で製造されています。しかし、台湾の「TSMC」などが持つ最先端プロセスの国外移転には制限があるため、アメリカで製造されているのは旧世代の製品に限られています。一方、DRAMやNAND型フラッシュメモリーは業界の標準的な規格が用いられているため、こうした技術移転の制限は問題にならないとみられています。
しかし、今回の計画に対しては、韓国政府が難色を示す可能性も指摘されています。台湾と同様に、たとえ最先端ではない製造工程であっても、自国の半導体製造技術が国外へ流出することへの強い懸念があるためです。
一連の報道に対し、SKハイニックスは「まだ何も決まっていない」としています。また、インテルは詳細へのコメントを控えたものの、オハイオ州での工場建設プロジェクトについては引き続き開発を進めていくと発表しました。
