アメリカのIT大手アップルの幹部がメディアのインタビューに応じ、先月発売した新型ノートパソコン「MacBook Neo」の開発方針や、過去の製品の失敗とそこから得た教訓などについて語ったことがわかりました。
ハードウェアエンジニアリング担当のシニア・バイス・プレジデントを務めるジョン・ターナス氏は、同価格帯の競合製品について、徹底的なコスト削減を優先し、安価なプラスチック素材を使用していると指摘しました。その上で、アップルは低価格であっても高い価値を提供することを重視しているとしています。
ターナス氏は、「品質の低い製品は決して世に出したくない」と述べました。アップルならではの体験と品質を提供するためには、独自開発の半導体「Apple Silicon」などの技術や、これまでの製品開発で培った知見を最大限に活用し、ゼロから開発を行う必要があったと説明しています。
また、ワールドワイドマーケティング担当のシニア・バイス・プレジデントを務めるグレッグ・ジョズウィアック氏は、デジタル空間と現実世界の融合について「必然的な流れである」との認識を示しました。具体的な時期については明言を避けたものの、今後の技術開発の方向性として空間コンピューティングを重要視しているということです。
さらに、設立50周年を迎えた同社の歴史の中で、過去の「失敗」についても言及しました。ジョズウィアック氏は、2008年に発売した初代「MacBook Air」を挙げ、象徴的な製品であったものの販売面では苦戦したと振り返りました。その上で、「完璧な企業はなく、失敗から立ち上がり、どう改善するかが重要だ」と強調しています。
一方、ターナス氏は、地図アプリ「Apple Maps」の提供開始当初の混乱を挙げました。困難なスタートであっても、明確なビジョンを持って継続的に改良を重ねることで、現在のような優れたサービスへと成長させることができるとしています。
