アメリカのIT大手アップルは、ティム・クックCEOの退任に伴う経営陣の刷新の一環として、ジョニー・スルージ氏が新たに最高ハードウェア責任者(Chief Hardware Officer)に就任したと発表しました。
アップルによりますと、この人事は即日発効し、スルージ氏は今後、ハードウェアエンジニアリング部門を含む幅広い領域を統括することになるということです。
これまでハードウェアエンジニアリング部門は、上級副社長のジョン・ターナス氏が統括していました。一方、スルージ氏はハードウェアテクノロジー担当の上級副社長を務めてきました。ターナス氏は、9月1日付でティム・クック氏の後任として次期CEOに就任することが決まっています。
今回の人事により、スルージ氏はハードウェアエンジニアリングとハードウェアテクノロジーの両部門を統括し、同社の製品開発においてより重要な役割を担う方針です。
ティム・クックCEOは声明で、「スルージ氏はアップルの半導体戦略を推進する上で比類のない役割を果たし、社内だけでなく業界全体に深い影響を与えてきました。彼のチームは幾度となく画期的な技術革新をもたらしており、彼を最高ハードウェア責任者として迎えられることは非常に幸運です」としています。
また、次期CEOのターナス氏も、「スルージ氏は経営陣の中で素晴らしいパートナーであり、卓越した最高ハードウェア責任者になるでしょう。新たな役職のもとで、引き続き緊密に連携していくことを楽しみにしています」と述べています。
スルージ氏は、インテルやIBMでプロセッサの開発や設計に携わった後、2008年にアップルに入社しました。同社の独自半導体「Appleシリコン」の開発を主導し、中核部品の自社開発化という技術的な自立戦略に大きく貢献してきたということです。
さらにアップルは、現在製品の品質保証(プロダクトインテグリティ)を担当する副社長のトム・マリーブ氏が新たにハードウェアエンジニアリングの責任者に就任し、ターナス次期CEOの直属となることも明らかにしました。
