アメリカの医療保険分野のスタートアップ企業「アングル・ヘルス(Angle Health)」は、新たな資金調達ラウンドで2億ドル(約310億円)を調達し、企業評価額が27億ドル(約4185億円)に達したと発表しました。
今回の資金調達はシリーズCラウンドにあたり、投資会社ビトルビアン・パートナーズが主導し、Yコンビネータなどの複数のベンチャーキャピタルも参加しています。また、同社は4億ドル(約620億円)規模の株式公開買付け(テンダーオファー)も同時に実施しており、これにより従業員が保有する株式の一部を現金化できるということです。一連の資金調達の手続きは、今月中に完了する見通しです。
2019年に設立された同社は、中小企業向けに「レベルファンデッド型(一定額拠出型)」と呼ばれる医療保険プランの導入と管理を支援しています。このプランは、保険会社が全てのリスクを負う「完全保険型」と、企業が自ら医療費を負担する「自己資金型」の中間に位置するものです。完全保険型はコストが予測しやすいものの割高であり、自己資金型はコストの予測が難しいという課題があります。一方、レベルファンデッド型では、企業は毎月一定額を支払いながら想定外の高額医療費に対する保険をかけつつ、実際の医療費が低く抑えられた場合には余剰金の一部が返還される仕組みとなっています。
アングル・ヘルスは、こうした柔軟なプランを提供することで、中小企業が医療保険をより手頃な価格で導入できるようにする方針です。同社のサービスはAI(人工知能)を活用したプラットフォームを基盤としており、給与計算や人事システムと連携して保険プランの選択や管理を効率化できるとしています。同社によりますと、現在5000社以上の中小企業にサービスを提供しており、すでに黒字化を達成しているということです。
