アメリカのIT大手メタが運営する「インスタグラム」は、短い動画「リール」の作成において、編集作業を自動化する新機能「ファースト・ドラフト」を導入したと発表しました。
会社側がSNS「スレッズ」への投稿で明らかにしたところによりますと、この新機能は、選択した複数の動画から不要な間(ま)を自動的に切り取り、最適な場面をつなぎ合わせて初期段階の動画を作成するものです。
インスタグラムによりますと、この自動編集は10秒未満で完了するということです。これにより、動画投稿者の編集にかかる時間が大幅に短縮されるほか、編集ソフトの操作に不慣れな利用者にとっても動画作成が容易になるとしています。利用者は、自動作成された動画を基に、さらに手直しを加えることができます。
この機能は、まずiPhone向けに提供が開始されます。利用者は、インスタグラムのカメラ機能で撮影している際や、複数の動画を選択した後に表示される画面から、直接この機能を利用できるということです。
動画の自動編集機能は、すでに他社のソフトウエアなどでも提供されています。しかし、インスタグラムが自社のアプリ内に同様の機能を組み込むことで、利用者が外部の編集アプリに流出するのを防ぎ、自社サービス内での活動を促す狙いがあるとみられます。
インスタグラムは今年、投稿済みの動画の音声を差し替える機能など、クリエイター向けのツールを相次いで導入しています。また、関連する「リール」動画をグループ化し、特定の順番で視聴できるようにする「シリーズ」機能のテストも行っているということです。
一方、今回の新機能の発表は、インスタグラムのトップを務めるアダム・モセリ氏が、親会社メタを巡る裁判で証言を行うとみられる日と重なりました。この裁判は、メタが子どもたちのSNS依存を助長するような設計を行い、潜在的な危険性に対処しなかったとして訴えられているもので、メタ側はこれらの主張を全面的に否定する方針です。