アップルのティム・クックCEOが、ジョン・ターナス氏を同社のデザインチームの監督に指名したと、ブルームバーグが報じました。ターナス氏は、アップルのシニアバイスプレジデントとして、ハードウェアエンジニアリングを担当していますが、昨年末からデザイン組織全体の「エグゼクティブスポンサー」としての役割を果たすことになったということです。
この指名により、ターナス氏はエグゼクティブレベルでのデザイン戦略を監督することになりますが、デザインリーダーたちは引き続きティム・クック氏に直接報告する体制が維持される方針です。
ブルームバーグによれば、ターナス氏はこれまでハードウェアに焦点を当てた工業デザインチームと密接に協力していましたが、ユーザーインターフェースを開発するグループの責任は持っていなかったということです。
また、クック氏がすぐに退任する兆しはないものの、ターナス氏は次期CEOの有力候補と見られています。クック氏自身がターナス氏を会社の運営により多く関わらせ、アップルの公の顔としても位置付けているということです。
ジョニー・アイブ氏の退職以降、アップルのデザイン部門は変動が続いており、COOのジェフ・ウィリアムズ氏が監督していましたが、同氏も退職しました。このため、ターナス氏の指名は、クック氏がデザイン決定から距離を置く傾向があることを考慮した上での適任者選びとも見られています。
さらに、アップルのデザイン決定は、依然として上級リーダー間の合意によって行われる方針ですが、ターナス氏の役割拡大により、ハードウェア部門の責任者としては異例の影響力を持つことになります。歴史的にアップルのデザインチームを監督してきたのは、ジョニー・アイブ氏、ティム・クック氏、そしてジェフ・ウィリアムズ氏のみであり、ターナス氏もその一員となるということです。
