ベンチャーキャピタルのケビン・ハーツ氏は、10代の起業家への投資を進めていると発表しました。彼のベンチャー企業A*キャピタルは、AIを活用した予測エンジンを開発するアール社に投資を行いました。同社の創業者の一人は運転免許を取得する年齢に達していないといいます。
ハーツ氏は2001年にXoomを共同設立し、2013年に上場、2015年にはPayPalに約1700億円(11億ドル)で買収されました。その後、イベントチケットの購入を容易にするEventbriteを設立し、2018年に上場しました。
2020年にはSPAC(特別買収目的会社)ブームをいち早く察知し、3Dプリンティング企業Markforgedを約3300億円(21億ドル)で買収しました。現在、ハーツ氏は10代の起業家に注目しており、これは社会実験ではなく、計画的な投資方針であるとしています。
この動きは、スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏、マーク・ザッカーバーグ氏などの著名な起業家が進めた「ドロップアウト・アンド・ビルド」運動の一環でもあります。コリー・レヴィ氏は、高校生の時にFounders FundやUnion Square Venturesでインターンを経験し、現在はZ Fellowsというアクセラレータを運営しています。このプログラムは、高校生にも1万ドル(約155万円)を提供し、起業を支援しています。
Z Fellowsは、ピーター・ティール氏が開始したThiel Fellowshipと類似しており、ティール氏の先見性を評価する声もあります。大学の学費や運営の問題が若者を起業へと駆り立てているという見方もあります。
Y Combinatorは、学生が起業を目指しつつも学業を続けることができるプログラムを開始しました。これは、学生が在学中に申請し、卒業後に参加できるようにするものです。
ハーツ氏によると、技術の進展とAIの普及により、起業はますます一般的になるということです。彼は、10代の若者たちが起業家精神を持ち、企業を立ち上げることが増えていると述べています。
ハーツ氏は、自身の娘たちについて、大学進学を希望しているとしつつも、起業の選択肢も提供しているとしています。彼の投資の約20%は10代の起業家に向けられているということです。
