アメリカの起業家イーロン・マスク氏が率いるトンネル掘削企業「ボーリング・カンパニー」は、シリーズDの資金調達ラウンドで30億ドル(約4650億円)を調達したと発表しました。今回の調達により、同社の企業価値は230億ドル(約3兆5650億円)に達したということです。
今回の資金調達は、UAE(アラブ首長国連邦)が主導しました。同社が発表したところによりますと、今後はUAE国内で総延長150キロメートルを超えるトンネルを掘削する計画だということです。また、このラウンドには「アンドリーセン・ホロウィッツ」や「セコイア・キャピタル」などの有力投資会社も参加しています。
アメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は今年7月、同社が最大で40億ドル(約6200億円)の資金調達を模索していると報じていました。
ボーリング・カンパニーはこれまで、主にアメリカ西部ネバダ州のラスベガスで事業を展開してきました。現地では、ホテルやカジノ、国際会議場などを結ぶ複数の地下トンネルを運営しています。さらに最近では、南部テネシー州のナッシュビルにおいて、全長10マイル(約16キロメートル)に及ぶ地下ループ路線の建設プロジェクトに着手したということです。
同社は、自動車の移動を地下の立体的なトンネル網に移行させることで、「交通渋滞を解消する」ことを事業の目標として掲げています。今後も独自の掘削技術を活用し、都市部の交通課題の解決に向けたインフラ整備を推進していく方針です。
