アメリカの有力経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、起業家のイーロン・マスク氏が率いるトンネル掘削企業「ボーリング・カンパニー」が、新たな資金調達に向けて協議を行っていると報じました。企業価値を200億ドル(約3兆1000億円)と評価され、40億ドル(約6200億円)の調達を目指しているということです。
報道によりますと、この取り決めはまだ完了しておらず、条件が変更される可能性もあるとしています。仮に企業価値が200億ドル(約3兆1000億円)で合意された場合、2022年時点の57億ドル(約8835億円)から大幅に上昇することになります。
同社はすでに西部ネバダ州のラスベガスの地下にトンネル網を建設しており、電気自動車「テスラ」を用いて乗客を各駅へ輸送する事業を展開しています。一方で、トンネルの建設作業員が重傷を負う労働災害が発生しているほか、ネバダ州の規制当局は昨年、同社が環境規制に800回近く違反したと指摘しています。
ボーリング・カンパニーは今後の事業戦略として、南部テネシー州のナッシュビルや、中東のドバイの地下にもトンネル網を建設する計画を発表しています。さらに、東部ボルティモア、中西部シカゴ、西部ロサンゼルスでも新たなプロジェクトを提案している方針だということです。
同社は2018年に、宇宙開発企業「スペースX」から独立して設立されました。記事では、スペースXが最近、過去最大規模の新規株式公開(IPO)を実施したものの、その後株価は大幅に下落していることにも触れています。
