アメリカのIT大手「メタ」は、AI=人工知能を活用することで新しいアプリの開発を加速させており、今後さらに多くのアプリをリリースする方針を明らかにしました。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは、今週開かれた第2四半期の決算説明会で、現在複数の新しいアプリを開発中であると発表しました。同社は最近、電子商取引サービス「マーケットプレイス」の販売者向けアプリや、グループ機能に特化したアプリ、画像共有アプリ「Instagram」の新しい写真アプリなど、相次いで新サービスを投入しています。
メタはこれまで、中核となるSNSを補完する独立したアプリの開発に長年取り組んできましたが、利用者の獲得に苦戦してきました。しかし現在では、大規模言語モデル(LLM)を活用することでソフトウェアの開発期間が短縮され、新しいアイデアをより早いペースで検証できるようになったとしています。
ザッカーバーグCEOは投資家に対し、「AIが製品開発のスピードアップに貢献していることを高く評価しています。今後、新しいアプリのリリースはさらに容易になる見込みです。より多くのアイデアを形にし、独自の推薦システムを活用して規模を拡大していく計画です」と述べました。
また、「AIは中核事業を改善し、アプリの関連性を高め、企業により良い成果をもたらしています。斬新な製品の提供を始めており、まもなくさらに多くの製品を発表する予定です」としています。
メタは過去にも、社内の開発部門を通じて多数の実験的なアプリを公開しましたが、いずれもサービス終了に至った経緯があります。
しかし現在、AIが新しいアプリの成長を後押しする事例として、SNSアプリ「Threads(スレッズ)」が挙げられます。スレッズの月間アクティブユーザー数は5億人に達しており、ザッカーバーグCEOは将来的に10億人が利用するアプリになるとの期待を示しています。
スレッズの成長には、既存の利用者基盤を活用したことに加え、大規模言語モデルによるコンテンツ推薦機能が大きく貢献しているということです。
メタのスーザン・リーCFO(最高財務責任者)は、「大規模言語モデルは、コンテンツの内容を正確に理解し、より質の高い学習データを生成することで、既存のシステムをさらに賢くしています」と説明しました。さらに、Instagramのすべての投稿が大規模言語モデルによって自動的に分析され、推薦機能の向上に役立てられているということです。
同社は現在、大規模言語モデルを基盤とした新たな推薦システムの開発も進めており、今後登場する新しいアプリの普及に活用していく方針です。ザッカーバーグCEOは、新しい消費者向け製品について「まもなく公開される」と述べ、早期のリリースに意欲を示しました。
