人工知能、いわゆるAIが生成した文章に特有の言い回しが、企業の公式発表や決算報告書などで急増していることが、アメリカのメディアの調査でわかりました。企業の間で業務にAIを活用する動きが急速に広がっている現状が浮き彫りになっています。
アメリカの経済誌「バロンズ」は、市場調査会社のデータベースを分析し、企業のプレスリリースや決算報告書、政府への提出書類における特定の文章表現の使用頻度を調査しました。
その結果、「単に〜というだけでなく、〜でもある」という、AIが生成した文章によく見られる特有の構文の使用が急増していることがわかりました。2023年にはおよそ50回だったこの表現の使用回数は、2025年には200回を超え、4倍以上に増加したということです。
生成AIがこうした表現を多用する背景には、AIが学習データとして読み込んだ人間の文章の傾向が反映されているためだと指摘されています。また、この構文に加えて、ダッシュ記号の多用もAIが作成した文章を見分ける特徴の1つとされています。
一連の文書が実際にAIを使用して作成されたかどうかは断定できないものの、特定の言い回しが急増している背景について、同誌は「企業がいかにAIに依存するようになっているかを象徴している」と分析しています。企業の業務効率化が進む一方で、公式な情報発信におけるAIの利用実態に注目が集まっています。
