AI(人工知能)の開発を手がけるアメリカの新興企業「River AI(リバー・エーアイ)」は、シードおよびシリーズAの資金調達ラウンドで、11億ドル(約1705億円)を調達したと発表しました。
今回の資金調達は、ベンチャーキャピタルの「ジェネラル・カタリスト」と、AI特化型投資会社の「AMP PBC」が主導したということです。さらに、半導体大手の「NVIDIA(エヌビディア)」や「AMDベンチャーズ」、投資会社の「Yコンビネータ」、「テマセク」なども参加しています。
River AIは、アメリカのAI企業「xAI」の共同創業者であり、グーグル傘下のディープマインドやオープンAIでも経験を積んだイゴール・バブシュキン氏によって設立され、今年6月に事業を本格的に開始しました。
同社は、人間の労働力を代替するAIを開発する既存の潮流とは異なり、個人のためのアシスタントとなるAIの構築を目指す方針です。バブシュキン氏は、「モデルの学習方法をはじめ、AIの基盤を根本から再構築する」としており、学習プロセスやモデル、製品層、さらには個人用AIを身近で稼働させるための新たなハードウェアの開発までを包括的に手がける計画だということです。
現在、同社は100万トークン単位で課金される開発者向けのシステム連携基盤(API)を提供しています。このサービスでは、強化学習などの技術を用いて利用者が公開されているAIモデルを微調整することが可能で、指示文(プロンプト)の工夫に依存する従来の手法からの脱却を図るとしています。
企業の間では、自社のAIモデルを独自に管理したいという需要が高まっています。River AIは、複雑な強化学習をインフラ専門のチームなしで15分から20分で完了させることができ、非公開のAIモデルを利用する場合と比較してコストを2倍から4倍削減できるとしています。
将来的には、すべての人が自ら学習させた専用のAIエージェントを持つ社会を構想しており、今回調達した巨額の資金を基に、独自の技術開発を加速させる方針です。
