AI(人工知能)の普及により、利用者がオンラインサービスにアクセスする手段が変化し、従来のアプリが不要になるとの指摘がある中、スマートフォン向けアプリの市場では革新的なソフトウェアが次々と開発されているということです。
ある調査報告によりますと、新規アプリのリリース数は前年同期比で世界的に6割増加しており、アップル社の「App Store」単体では8割の増加を記録したとしています。この背景には、AIを活用したプログラミング支援ツールの台頭により、ソフトウェアの開発速度が向上し、初心者でもアプリ市場に参入しやすくなったことがあるとみられています。
また、多くのアプリが内部でAI技術を活用しながらも、あえて「AI搭載」とは宣伝せず、利用者の体験向上に注力する方針をとっているということです。現在注目を集めている独自のアプリには、以下のようなものがあります。
イギリス・ロンドンの開発会社が提供する「Albo」は、SNS上の動画やウェブサイトのリンクを共有するだけで、自動的に内容を分類して保存する機能を持っています。元の投稿が削除された場合でも、保存したデータはアプリ内に残る仕組みだということです。
「Coop」は、地域の農家や手作り品の販売者から直接商品を購入できるプラットフォームを提供しています。地域内での経済活動を促進し、利用者が新たな収入源を得ることを支援する方針です。
「PI.FYI」は、アルゴリズムに依存せず、友人同士のネットワークを通じておすすめの情報を共有するアプリです。かつてのインターネットのようなレトロな雰囲気を持ち、既存のSNSの代替となることを目指しているとしています。
「Lettre」は、世界中の人々とデジタル形式で文通を楽しむことができるアプリです。現在はデジタルでのやり取りのみですが、将来的には実際の郵便を利用する選択肢も検討しているということです。
このほか、映画やテレビ番組の視聴履歴を管理する「Sofa Time」や、韓国のIT大手ネイバーの米国子会社が開発し、個人の趣味や記録をまとめることに特化した「ThingsBook」なども支持を集めています。ネイバー側は、一時的な流行を追うのではなく、個人の記録を残す空間を提供する方針だとしています。
さらに、撮影した花の写真をデジタルの「押し花」として記録し、位置情報や花の名前を自動で保存する「Pressed Petals」は、一部機能の解除に4.99ドル(約770円)の料金が設定されています。日々の気分を簡単に記録できる「Moods Faster」は、月額1.95ドル(約300円)で提供されているということです。
運動量に応じてスマートフォンの利用時間を管理できる「Activate Fitness」は、対象を子どもだけでなく家族全体に拡大し、健康管理を支援する方針を示しています。
AI時代においても、利用者の多様なニーズに応える独自のソフトウェアには、依然として大きな需要があることが浮き彫りになっています。
