X社の広告責任者を務めていたジョン・ニッティ氏が、就任から10か月で退任したとフィナンシャル・タイムズが報じました。ニッティ氏は、元CEOのリンダ・ヤッカリーノ氏の後任候補と見られていましたが、7月にヤッカリーノ氏が辞任した後、ニッティ氏も退任することになりました。
この退任は、イーロン・マスク氏の経営陣での相次ぐ高位職の離職の一環とされています。ほかにも、X社のCFOであるマフムード・レザ・バンキ氏が1年未満で10月に退任し、xAIのCFOと法務顧問も夏に退任したということです。
このような人事の動きは、より深い緊張を反映していると報じられています。フィナンシャル・タイムズによれば、経営陣はマスク氏の突発的な戦略変更や独断的な意思決定に不満を募らせているとされています。特に、広告からハッシュタグを禁止する決定が、広告チームとの事前の協議なしに行われたことが挙げられています。
広告部門への圧力は、マスク氏がOpenAIやDeepMindとの競争を図るために数十億ドル(約1兆5500億円)をAI開発に投入する中で増大しています。一部のブランドは2023年末にマスク氏からの発言後に復帰しましたが、xAIがディズニーなどの企業と提携を確保する一方で、シェルやPinterestを含むブランドをボイコットしたとしてX社が訴訟を起こしたことにより、広告を強制されていると感じる企業もあるとされています。
ニッティ氏はX社に参加する前に、約9年間Verizonに在籍し、さらにアメリカン・エキスプレスでも長期間勤務していました。
