CommanderAIの創業者であるデビッド・バーグ氏は、オハイオ州に拠点を置くバトルモーターズの初代社員として、全米各地でゴミ収集車を運転しながら廃棄物管理業界について多くを学んだと発表しました。
バーグ氏は、数多くの営業プロスペクティングプラットフォームが存在するにもかかわらず、廃棄物管理業界への販売は依然としてオフラインで行われているということです。彼は、業界が依然として紙とペン、訪問営業、CRMプロスペクティングや営業ファネルにおける技術がほとんどない旧来の方法に依存していると述べています。
バーグ氏は2024年初めに、廃棄物管理業界および産業廃棄物レンタルや産業リサイクル業務に特化したCRMと営業プロスペクティングプラットフォームであるCommanderAIを立ち上げました。
バーグ氏は、SalesforceやHubSpotが廃棄物管理業界にカスタマイズできるものの、技術が複雑すぎて業界特有のニュアンスに欠けているため、広く採用されにくいと述べています。CommanderAIのソフトウェアは、廃棄物管理会社が使用する契約形態により適しているということです。
また、CommanderAIはAIを活用して、廃棄物管理会社が顧客を見つけるために必要な特定のデータを提供する方針です。これにより、オンラインプレゼンスがない小規模な独立系企業や広く広告されていない新しい建設プロジェクトに対しても販売が可能になるとしています。
バーグ氏によれば、米国の廃棄物管理業界は2024年に1000億ドル(約15兆5000億円)以上の収益を上げたとされ、業界のプレイヤーは多様で、少数のトラックを持つ廃棄物収集業者から、900億ドル(約13兆9500億円)の巨大企業であるWaste Managementまで存在しています。
CommanderAIのプラットフォームは、1台のトラックを持つ収集業者から企業規模の事業者まで利用可能で、現在は中規模から大規模の地域プレイヤーに焦点を当てているということです。特に医療廃棄物や有害廃棄物管理会社での成功を収めているとしています。
CommanderAIは、11 Tribes Venturesが主導し、Watchfire Ventures、Gaingels、Rad Fundが参加した500万ドル(約7億7500万円)のシードラウンドを調達しました。バーグ氏は、この資金を活用して営業チームを強化し、製品の機能拡充を進める方針です。
将来的には、廃棄物管理業界の30%がCommanderAIのAIツールを利用することを目指しており、適切なタイミングで関連する他の産業にも拡大する計画です。
