アメリカのIT大手アルファベット傘下の自動運転開発企業「ウェイモ」は、南部テネシー州のナッシュビルで、一般向けの自動運転タクシーのサービスを開始したと発表しました。
同社が一般向けに無人タクシーを提供する都市は、これで全米11か所目となります。ウェイモの担当者によりますと、安定した質の高いサービスを提供するため、利用者は順次招待する形式をとるということです。当初は市内の約155平方キロメートル(60平方マイル)のエリアを対象に、数十台の自動運転車両を稼働させるとしています。
今回の展開にあたり、ウェイモは配車サービス大手の「リフト」と提携しました。アトランタなどで提携している競合の「ウーバー」とは異なり、ナッシュビルでは独自の運用方式を採用する方針です。
具体的には、利用者はまずウェイモの専用アプリから配車を依頼します。将来的にサービスが拡大した段階で、リフトのアプリからも利用可能になるということです。また、車両の整備や充電インフラの管理といった運用面は、リフトの子会社が担うとしています。ウーバーとの提携都市ではウーバーのアプリのみを使用しますが、ナッシュビルでは2つのアプリから選択できるようになるということです。
ウェイモは都市ごとに柔軟な事業戦略をとっています。サンフランシスコのように自社単独で運営する地域がある一方、ダラスやフェニックスなどでは他社に車両管理を委託しています。こうした動きは、同社が長期的にはサービスの運営者ではなく、自動運転技術の提供者に特化していく方針を示しているとみられます。
現在、同社はロサンゼルスやサンフランシスコ・ベイエリアなど全米の主要都市で無人タクシー事業を展開し、前年を上回るペースで拡大を続けています。新たに160億ドル(約2兆4800億円)の資金を調達したことも明らかにしており、今後も事業展開をさらに加速させる方針です。
