アメリカの自動車大手フォード・モーターは、電気自動車(EV)や先進技術の戦略を牽引してきたダグ・フィールド氏が退社すると発表しました。経営陣の広範な組織再編の一環だということです。
フィールド氏は、アップルやテスラで要職を務めた経歴を持ち、2021年にフォードに入社しました。ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)の直属として、フォードをソフトウェアやEV、先進技術の分野で業界をリードする企業に変革する役割を担っていました。
具体的には、車載ソフトウェアやナビゲーションシステム、運転支援技術、サイバーセキュリティなど、車両に使用される技術全般の設計や開発を統括していました。また、事業をEV部門、エンジン車部門、商用車部門の3つに分割した際の中心的な人物であり、低価格のEVを開発する社内の極秘プロジェクトも主導していたということです。
フォードが発表した新たな組織再編では、クマー・ガルホトラ最高執行責任者(COO)が率いる「製品開発・事業化チーム」が新設されます。フィールド氏が率いていたEVおよびデザインの部門は、この新しい組織に統合される方針です。
新組織は、2029年までに成長戦略に基づく商用事業の調整後利益率を8パーセントにするという目標を掲げています。また、北米市場の販売モデルの80パーセント、世界市場の70パーセントを刷新する計画を統括するとしています。これには、新たなEV向けプラットフォームや、主力トラック「F-150」の次世代モデルなどが含まれるということです。
なお、極秘プロジェクトとして進められていた新たなEV向けプラットフォームの開発チームは、現在「先進開発プロジェクトチーム」と改称されています。このチームは、テスラの元幹部であるアラン・クラーク氏が副社長として率いるということです。
