techcrunch
2025年8月5日
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リフトと中国の百度、来年ヨーロッパでロボタクシー展開へ

リフトは中国の百度と提携し、2026年にドイツとイギリスでロボタクシーサービスを開始する方針です。

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技術系ジャーナリスト
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アメリカのライドシェア企業リフトは、中国の百度と戦略的パートナーシップを結び、同社の自動運転車「Apollo Go」をヨーロッパの複数の市場に展開する計画を発表しました。2026年にドイツとイギリスでロボタクシーサービスを開始する方針で、規制当局の承認を待っているということです。承認が得られれば、百度のRT6車両はリフトのライドシェアアプリに統合される予定です。リフトのCEOデイビッド・リシャー氏は、このロボタクシーサービスについて、「AVと人間のドライバーが協力し、顧客に最適な選択肢を提供するハイブリッドネットワークアプローチの例」と述べています。

リフトはこれまでアメリカを中心にライドシェア事業を展開していましたが、ライバルのウーバーはグローバルに拡大し、フードデリバリーなど他の分野にも進出しています。今年初め、リフトはBMWとメルセデス・ベンツ・モビリティからドイツのマルチモビリティアプリ「FREENOW」を約197億円(約3,050億円)で買収することで、ヨーロッパ市場に参入しました。

リフトとウーバーは、独自の自動運転車プログラムを終了し、百度のような技術を開発した企業とのパートナーシップを模索しています。ウーバーは、ライドシェア、デリバリー、トラック輸送など、さまざまな分野で自動運転システムを適用するために、18社以上と提携しています。今年だけで、アナーバーに拠点を置くMay Mobilityやフォルクスワーゲン、中国の自動運転企業Momenta、WeRide、百度と契約を結びました。先月、ウーバーはEVメーカーLucidと自動運転技術スタートアップNuroに数億ドルを投資し、自社のプレミアムロボタクシーサービスを開始する計画です。

リフトはウーバーほどのペースで契約を結んでいませんが、昨年からいくつかのパートナーシップを結んでいます。オーストリアのメーカーBenteler Group製の自動運転シャトルを2026年後半にネットワークに追加する計画や、今年後半にアトランタでMay MobilityのAVを導入する予定です。

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