アメリカの配車サービス大手「ウーバー」の物流子会社である「ウーバー・フレイト」は、ハッカー集団からサイバー攻撃を受け、データの流出について調査を進めていると発表しました。
ロイター通信の報道によりますと、ウーバー・フレイトの担当者は「業務への影響はなく、システムは正常に稼働している」と説明しているということです。
今回の攻撃は、「Helix(ヘリックス)」と呼ばれるハッカー集団によるものとみられています。この集団は今年に入り、運輸会社や大手金融機関、投資ファンドなどを標的にサイバー攻撃を繰り返しています。企業のクラウド環境から大量のデータを盗み出し、身代金を支払わなければデータを公開すると脅迫する手口で知られています。
ヘリックスは、盗んだデータを公開する自身のサイト上で犯行声明を出しました。ウーバー・フレイトのメールボックスやクラウド上の保存データ、支払いに関するファイル、配車記録などを窃取したと主張しているということです。
流出したとされるファイルの一部には、ウーバー・フレイトと複数の顧客との間で交わされたメールのやり取りが含まれているとみられます。これらのデータは今年6月中旬ごろのものとみられていますが、現時点で真偽は確認されていません。
ウーバー・フレイトは、ハッカー集団からの接触の有無や、身代金を支払ったかどうかについては明らかにしていません。
アメリカのIT大手グーグルは今週、ヘリックスがより大規模なハッカー集団の一部であるとの分析結果を明らかにしました。この集団は、企業のIT担当窓口に電話をかけ、従業員のパスワードをリセットするよう要求する手口を多用しているとしています。専門家は、こうした手法は単純であるものの、人の心理的な隙を突いて機密システムへのアクセス権を不正に取得する上で、非常に効果的であると警鐘を鳴らしています。
グーグルによりますと、このハッカー集団が保有する暗号資産の口座を分析した結果、今年1月から5月までの間に、少なくとも1060万ドル(約16億4300万円)の身代金を受け取っていたということです。
