アメリカの防衛関連のテクノロジー企業である「ハドリアン」は、新たな資金調達ラウンドにおいて、多数の著名な投資家から13億7000万ドル(約2124億円)を調達したと発表しました。今回の調達により、同社の企業価値は78億7000万ドル(約1兆2200億円)に達したということです。
今回の資金調達を主導したのは、WCMインベストメント・マネジメントやワシントン・ハーバー・パートナーズ、ベイリー・ギフォードなどの投資会社です。さらに、モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメント、アンドリーセン・ホロウィッツ、ファウンダーズ・ファンドなど、数多くの有力な金融機関やベンチャーキャピタルも参加しています。
調査会社ピッチブックの推計によりますと、ハドリアンはおよそ1年前にファウンダーズ・ファンドなどが主導したシリーズCラウンドで2億6000万ドル(約403億円)を調達しています。これまでの資金調達の総額は、およそ20億ドル(約3100億円)に上るということです。
ハドリアンの事業戦略は、AI(人工知能)を活用した新たな兵器の開発ではなく、既存の軍事車両などの部品を大量生産するための「自動化された製造施設」の構築に重点を置いています。軍需産業が依存するサプライチェーンを支え、製造基盤の強化を目指す方針です。
その一環として、同社は今年3月、南部アラバマ州に潜水艦の部品を大量生産する新たな製造施設を開設しました。これは同社にとって4か所目の施設となります。ハドリアンによりますと、この施設にかかわる契約は官民連携の枠組みで構築されており、その事業規模は24億ドル(約3720億円)に上るとしています。
